【第三台場】お台場のルーツを感じにお散歩へ行ったらまさかの事態に

東京エリア

こんにちは〜。前回の記事ではレインボーブリッジは自転車で渡ることができるのかという内容でお届けしました。

結果、無料で渡ることができた上に東京タワーや東京スカイツリーをはじめとした都会の絶景まで楽しむことができました。

すっかり味をしめてしまった私はまたまた灼熱のコンクリートジャングルをチャリで走り抜けて再訪してしまいました。

そしてレインボーブリッジを自転車または徒歩で横断する道中で気になるスポットがいくつかあり、中でも一際目を引いたのが第三台場第六台場。江戸時代にペリー率いるアメリカを牽制するために建設されたという両施設。後者は現在では人が立ち入ることができない無人島と化しているので基本的に東京都の許可なしに上陸することができません。

しかし第三台場に関しては台場公園の中にあるので気軽に見学することができることはご存知でしょうか。前回のレインボーブリッジ散歩の際に足元にあることがわかったため迷わず目的地にも行くことができるとわかったさんぽたびより探検隊はレインボーブリッジから現地へ直行した。

ちなみにレインボーブリッジのお膝元に位置する第三台場はトップ画像のように眺めることができます。この完璧なダイヤモンド感溢れるひし形の島なんて否応にも気になってしまいますよね。前回の来訪時は時間の都合上でこちらの上陸は断念したのですが、今回初上陸を果たしたのでさっそくその一部始終をご覧ください。

序盤は見ての通り自然を満喫しながら気持ちよくお散歩ができたのですが、後半から雲行きが怪しくなり最終的にはまさかの結果が待ち受けていました…私の勇姿をぜひ最後まで見届けてください。

第三台場を目指してお台場海浜公園からお散歩スタート

相変わらずざっくりとした説明ですみませんが、東京の定番観光スポットであるお台場を訪れたことがある方ならきっとお馴染みのビーチ沿いを、レインボーブリッジ方面へ向かって歩くと画像の場所へ辿りつけます。最寄り駅は新橋〜豊洲の間を結ぶモノレール「ゆりかもめ」お台場海浜公園駅

対岸にはご覧のようにお台場を代表するようなそうそうたる施設たちが軒を連ねます。例を挙げるとフジテレビデックス東京ビーチ。それに超一流ホテルであるヒルトン東京お台場などなど有名どころのオンパレードで、お台場の人気観光スポットはこの界隈に密集していると言っても過言ではありません。

そんな人気エリアの対岸にひっそりと佇む第三台場は、お台場という土地のルーツを感じるには申し分ないですが、あまりにもひっそりとしすぎて目立たないのであまりフューチャーされることのない不遇の観光スポットなのです。お台場の歴史を築いたのにこんな扱いはあまりにも不憫なので存在を知っていただきたいという思いも込めて今回のお散歩を決意しました。

ビーチを抜けるとこんな感じの林道に変わります。この日は午前中から気温がぐんぐんと上昇していたため木陰がなんとも心地よいです。都会にこんな自然豊かな場所があるという事実を知れた時点で収穫ありです。それでは先へと進んでみましょう。

第三台場の入口

しばらく歩くと入口が見えてきました。行ったことありませんがこの面構えはフランスモン・サン=ミッシェルを彷彿させます。モンさん家もいつか訪問して記事にしたいなぁ。

階段のすぐそばにはとっても大きな松の木がお出迎えしてくれます。どれくらいの歳月をこの島とともに過ごしたのかなぁ。人生の大先輩ですね。

松の木の反対側では海を隔ててお台場の人気スポットたちの姿が確認できます。都会の喧騒から逃れてちょっとのんびりするならここはめっちゃ穴場かもしれません。この日は土曜日ながら周りにはほとんど人影がなく、曜日という概念が次第に溶けていきます。

案内看板を見てみます。

わんちゃんとのお散歩もOKみたいなのでビーチでひとときを過ごしたついでにもオススメです。

訪れた後に執筆しているので断言できますが、園内でバイク・スケボーを楽しむスペースはほぼ皆無なので、そういった目的で検討している場合は絶対にオススメできません。

そしてここで落雷は致命的なことになりかねないので天気予報は事前に確認した上で訪れましょう。

愛犬と一緒にお散歩をする際は絶対にリードを装着することが前提とのことです。

私は犬は純粋にかわいいので好きなのですが、あの場面(後半参照)で鳴き声が聞こえてきたら腰を抜かす可能性は大いにあります。

なのでどうか飼い主さんはリードに繋いだ上でのお散歩をお願いいたします。

階段を登りきった後もしばらくはご覧のように坂が続きます。

海浜公園というよりもはや山道です。トレッキングもしくはトレーニング気分でじわじわと流れる汗が気持ちいいので、例年よりも早く夏が訪れましたがこんな年も悪くないと実感します。温暖化は深刻ですが…

とはいえ7月上旬にしては異例の暑さなのでぼけーっと若干朦朧状態のまま、ほぼほぼ無気力でこの先にある景色だけを楽しみにしながら歩を進めます。

するとここから一気に世界観がバグりはじめます。

とうとう第三台場に上陸

なんだこれWWW

やばいでしょ!これは完全に草生えますよね!!!もう鬱蒼と生い茂っておりますので草どころの騒ぎじゃないです。

そんなわけで坂道を登りきるとそこにはパラレルワールドかと思ってしまうほど異次元な空間が広がっていました。

園内ではもちろんBGMなんかは存在するわけもなく静寂が鼓膜を刺激します。時折聞こえる鳥のさえずりがなんともいえないジャングル風情を醸し出します。

なんだかわかんないけどこれから大冒険をするんだと思うとすごいワクワクしてきたぞ〜!

お気軽にインディージョーンズ的な探検をしたいなら間違いなくここです。

ちなみにこの場所から中央部まで降りることもできるようです。

超個人的な話ですいません。実は私、海や山などの自然は大好きなのですが致命的なことに虫が大の苦手で、しかも著しくショート丈の短パンを履いてきてしまうという大失態を犯してしまい、両サイドの草花たちの存在が妙に気になってしまいこの場所から降りることはとりあえず断念しました。

ということでひとまずは土手?の上段からぐるっと時計回りに一周してみることにしました。このように上であれば地面も整備されているようなので安心。あくまでもある程度は!ですが。

なのでお台場海浜公園内ビーチの延長でビーサンなんかで来ちゃうと結構後悔するかもしれません。

尋常じゃないほどに生命力みなぎる木々たちがいたるところに現れるので、今の時期はこんな方々の肩をお借りして木陰でひと休みなんていう過ごし方もいいですね。

階段と坂を登ってきたことからおわかりいただける通り相当な高台になるので見晴らしは控えめに言って最高。

東京のビル群と雄大な東京湾の景色を同時にゆっくりと眺めることができます。先ほどは曜日でしたが今度は時間という概念を忘れて日常から離れます。なんて気持ちのいい休日だろうか。

第三台場の砲台跡

さて、1つ目の角を曲がったところでこんなものが突如姿を現します!

これこそ今いる土地がお台場と呼ばれている所以の砲台です。

もう一度現場からお伝えします!お台場のルーツがここにありました!!!かつてこの界隈には複数の砲台があったのでお台場って言われているんですね。勉強になります。

先人たちはここでペリー率いる米軍艦隊を牽制するためあれやこれやと作戦を練っていたのでしょう。そういう風に当時の情景に思いを馳せてみると今いる場所に深みが出てきます。

江戸時代、日本人はどんな会話をしていたのだろう。こうして平和な休日を過ごせているのもかつてここにいた人々のおかげなのかもしれません。自然と感謝の気持ちが込み上げます。

ちなみに砲台付近にも中央部へ繋がる階段があったのですが、例の草生えすぎ問題なのか立入禁止のコーンが立っておりました。

自然の力ってなんかすごいなぁ(語彙力注意)

そしてこんな立て看板も発見。iPhone・Androidなどのスマホ、もしくはiPadなどのタブレットでこちらのQRコードを読み込むことによって画面上に今はなき大砲が出現するというのです!

これはやってみるしかないでしょ。

さっそくQRコードを読み込んでみると第三台場の説明とともに「ARで見ると」いう項目が出てくるのですかさずタップ。これでもかというほど。

そうするとね、「iphoneを動かして開始」という案内が出てくるから大砲を召喚させるためにあれこれ動かしてみたのよ。だけど幻の大砲は一向にお天道様の元へ出てくる気配なし。

ここで後日談のアドバイス。当時の私は大きく勘違いしていたのですが、この砲台を画面内に収めて動かすのではなく、砲台付近の草場で適当に動かしていれば大砲は必ず出現します。これ結構大事だと思います。

キタ――(゚∀゚)――!!

記念撮影してみたのですが画質が明らかに落ちているのと私自身も合成のような仕上がりになりさらに草。

今ウィメンズファッションで流行中のY2K(2000年代前後トレンドとなったギャル系ファッションの総称)時代のプリクラを想起させるような趣きなのでこれはこれで味があるかも。むしろチョベリグじゃないですか。

記念になりますのでみなさんもこの場所で大砲とともに撮影してみてください。

ではでは再び外周を歩いていきたいと思います。本当に田舎のようにのどかな雰囲気なので東京にいることを忘れさせてくれます。ところどころに立入禁止のコーンが立っているのはご愛嬌ですね。

ベンチも用意されているのでお散歩に疲れたらここで座って都会の景色をのんびりと楽しむこともできます。

そうこうしているうちに2つ目のコーナーまでやってきました。

レインボーブリッジ・東京タワー・第六台場(現在許可なしに立ち入ることが禁止されている無人島)の3つを同時に眺めることができる超贅沢なエリアです。

第六台場の全景はレインボーブリッジの上から眺めることができて、詳細については以前記事にしておりますので気になる方は冒頭でもリンクを貼っておりますがこちらも要チェック。

2つ目の角を曲がるとまた大きく雰囲気が変わってきます。草木たちがさらにワイルドな表情になっているのが画像からおわかりいただけるかと思います。こりゃ探検のしがいがありそうですな。

最後の角(3つ目)に差しかかった瞬間に衝撃の事実が発覚。なんということでしょう。上からぐるっと一周することができなくて最後のコーナーでまさかの行き止まりとなっているのです。

街灯も一切ないので夜のお散歩だったら完全にゲームオーバー的な感じで詰んでいるところですが昼間だったのが唯一の救い。

つまり上から第三台場を気軽に一周するにしてもこのハードボイルドが過ぎる道は絶対に通らないと生還できないのです。

もちろん来た道を引き返すという選択肢もありましたが、せっかくここまで来たからにはみなさまに現地の雰囲気をできる限りお伝えしたい…

そして目の前にある階段を降り、その先に見えている階段をまた上がることができれば、最終コーナーを曲がり歓喜のフィナーレを迎えることになるということなので…

短パン小僧、意を決します。いざ出陣じゃ〜!!!

足が草木に触れまくったことで大地のエネルギーを存分に感じることができましたが、無我夢中でかけ降りたので階段の途中写真は撮っておりません。

そして階段を降りてすぐ右の鉄柵に立入禁止の看板が。こんな荒廃した場所に侵入しようとする人はいるのだろうか。なんて疑問を抱きつつせっかく命がけで下まで来たので先に進んでみます。

上にも増して下はさらに神秘的な雰囲気に包まれておりなんかジブリに出てきそうな感じです。

ここにはかつて何かがあったのでしょうか。明らかに何かあった感が漂っていますよね。

謎のほら穴的なものがありました。こちらは火薬庫でしょうか。

そして中央部の開けた場所に行こうとさらに先へ進もうとした瞬間、突如私の身に悲劇が襲います。

鮮やかな色を纏った蝶の集団が私の周りを取り囲みはじめるのです。人によっては「あらキレイ〜!」となるのでしょうが筋金入りの虫嫌いである私はそうはいきません。パニック状態でその場で逃げ惑います。

必死に来た道を引き返して先ほどとは別の階段を上り、私の第三台場の旅はあっけなく幕を閉じます。

命からがら地上まで出てきました。空気がやたらとおいしく感じるのは気のせいでしょうか。

本当はあそこまで行きたかったんだけどなぁなんて思いながらおもむろに中央部分を眺めます。あちらの雰囲気もぜひレポートしたかったのですが今回は虫に阻まれて断念しました。楽しみにしながら読み進めていた方がいたらすみませんでした。

最終コーナーがこんなにも過酷なものになるとは想像もしていませんでした。最後の一本道が実に清々しく感じるのはこれまで壮絶な死闘を繰り広げたからこそなのかなと実感しつつ第三台場の雰囲気を噛み締めます。時間にするとわずか1時間弱でしたが濃厚な体験になりました。

まだまだ奥が深い第三台場。いつかリベンジを果たしたいと思います。企画として引っ張ろうという思惑は一切なく冗談抜きでなめた服装で行くと私のように痛い目に遭うので、ハチなどと戦うような防護服的な装備とまではいきませんが足などをしっかり保護してくれるファッションで行きましょう。

道中気になったのですがゴミを放置している人があまりにも多いのです。タバコの吸い殻やペットボトル、さらには手持ち花火なんていうものもありました。公園のエントランス付近にゴミ箱が用意されているのできちんとゴミは各自で持ち帰るかこちらに捨てましょう。ゴミ箱が用意されているなんてめっちゃ良心的です。

第三台場のお散歩は若干の悔いが残るお散歩になりました

肝心なメイン部分までたどり着くことができなかったのは非常に後悔する結果となってしまいましたがとにかく私が今回のお散歩で学んだことは自然をなめたファッションで行ってはいけないということです。公園自体は自然の豊かさとお台場の歴史も同時に感じることもできるのでとても素晴らしい場所でした。

木々や海のような自然を美しいと感じるのと同じように虫も愛するようになるにはあと何万回お散歩を重ねればいいのでしょうか。

お台場を訪れる機会があれば第三台場は胸を張ってオススメすることができる穴場スポットですがくれぐれも服装にはご注意ください。後日談になりますが終盤のワイルドな階段を昇降したことによって複数箇所謎の虫に刺された形跡が現在も残っており、しばらく痛痒い状態が続いているので訪れる際には軽装はできるだけ避けてせめて長ズボンを履いていくことを激しく推奨します。

夏場は虫除けスプレーなども用意して万全の体制で探検を!!!

下町のインディージョーンズより愛を込めて。今日もさんぽたびより(散歩旅日和)でした。

おまけ(入口でいただけるパンフレット)