【美術館内でお花見も】中目黒から代官山まで一駅散歩〜後編〜

東京エリア

気がつけばという感じで季節はあっという間に春を迎えております。一駅散歩と銘打った当企画の前編では中目黒駅からスタートして郷さくら美術館までの道のりをレポートしつつ美術館での感動を言葉にしました。目黒川沿いに咲く実際の桜と美術館にて絵の桜でもお花見をして存分に春を満喫してきました。

後半ではそんな美術館をあとにして、一駅散歩の企画に戻って一路代官山駅を目指しつつ気ままにお散歩を続けていきます。今回もぜひ最後までご覧くださいね。中目黒から代官山までのルートを知りたい方にもおすすめの記事となっておりますのでそんな方もぜひ同じ道で散歩しましょう。

30分ほど時間があればゆっくりと街の雰囲気を楽しみながら歩けますが道中はとにかくあれが多くて。あれがね。

そんなこんなで郷さくら美術館をあとにします

タイル状の外壁に桜の模様が刻まれた建物が一度見たら忘れない建築物としても一見の価値がある郷さくら美術館。非現実的なアート作品に触れたことで日常生活ではあまり働かない感性をツボ押しされて身体全体がリフレッシュしたような気分です。そんな幸せな気持ちのまま代官山を目指してお散歩を再開したいと思います。

郷さくら美術館を出た後は右方向にしばらく進んでいきます。裏道もなんだか小洒落て感じるのは気のせいなのでしょうか。私の地元であるので愛を込めて言いますが東京東部では感じることのできない裏道の雰囲気が辺りを包みます。それぞれ良さはあるのでどっちも好きです。

突き当たり部を右折すると東横線の線路が見えてきました。とりあえずこの先に見えている高架を目指しましょう。お洒落な店がたくさんあるのでディスプレイを楽しみながらてくてく。

東横線の高架をくぐると左手にご覧の通り坂道が現れます。ここからが中目黒から代官山までの一駅散歩でメインとなるアクティビティ「リトル山登り」が始まります。決して滑り落ちてしまうような急勾配という訳ではないのでご安心を。それでは心ゆくまで坂道をお楽しみください。

西郷山通りと呼ばれるこちらの坂道を起点に東京トレッキング開始。左には目印として東横線の線路が見えているので沿うようにして歩けば遭難することはないでしょう。基本的には下山時もわかりやすい道なのでマーキングの必要はございません。

右の壁にはなんとも愛らしいキャラクターたちが描かれていました。個人的に好きなテイストですがどんな集団なのでしょうか。調べてみたところエンノシターズというウォールアートで縁の下の力持ち的なモンスターたちが下から道路を持ち上げているような図のようですね。この子たちのおかげであたりの雰囲気が一気に明るくなっている気がします。

ウォールアート全景を写してみました。縁の下の力持ちだけあって苦労していることがわかりますね。そんな中でも皆が支え合って生活をしているという雰囲気が私には伝わってきました。解釈が違っていたらすみません。

さて、そんな壁に潜むモンスターたちとは反対側には東横線の線路があり中目黒駅方面をなんとなく眺めてみます。鉄道ファンにとっては絶好のビュースポットだと思うので東横線をゆっくりと見たい方はこの辺りが非常におすすめです。慌ててカメラを起動したため肝心な電車にピントが合っていなくて二度目のすみません。

こっちは代官山方面ですね、おそらく。やたらと茂みが気になって向こう側に行きたい気持ちを抑えつつも絶好のシャッターチャンスを虎視眈々と待ちます。リベンジの時を。

そしてトンネルの奥から一筋の光が。そしてようやく自分では「らしい」と思える写真を撮影することに成功!?ウォールアート含めてこのあたりの雰囲気はかなり満喫をしたので、そろそろこの場所を離れたいと思います。

このような大通りに出てきました。この付近にもこだわり抜かれたあらゆるジャンルのお店が軒を連ねており、代官山という街に近づいてきたことを空気感で実感します。さて、都会の山登りもそろそろ後半へと差しかかります。

あら、いつの間にか渋谷区に突入していました。目の前の信号を渡って旧山手通りを左方面に進んでいきます。

この信号を渡って左方向です。セブンイレブンが目印。ちなみにセブンってどこにでもあるコンビニですけど名前の由来ってご存知ですか。昔は朝の7時から夜の11時まで営業していたのでこのような名前がつけられたそう。ってお散歩には関係ないですね。ただ発祥の地は我々の大好きなアメリカ。これもどうでもいいか。

容赦なく坂道が続きますがひたすら無心で頂(いただき)を目指し歩を進めていきます。ちなみに今回のルートとは逆の代官山駅から中目黒駅であれば終始に渡り下り坂となるので、自分の無鉄砲さを痛感しつつ戒めとして懺悔しながら歩く昼下がりの代官山。

こんなジーザスな気分で巡る東京も「さんぽたびより」だと思います。日頃の忙しなく過ぎる時間を忘れることができるのである意味疲れを癒やしてくれる瞬間です。

空想に耽りつつぼけっと歩いていると右手にこんな感じで二股に分かれた路地が現れるので、直感に任せて好きな方を選びましょう。人生にはいろんな道がありますのでご自身の好きな方で。ここまで来ればいずれにせよ代官山に着くのでご安心を。今回は気分で左のコースを選択することにしました。

まだ坂が続くのかと体力に自信のない私はノックアウト気味ですが目指すべき場所があるのでこのまま進んでいきます。ああ、なんか高級住宅地の雰囲気。ああ坂あああああああああああああ気持ちいいいいいいいいいいいいいいいい

無我夢中で坂を登り続けていると平坦な道となっており足取りまで軽くなっていました。次は右に曲がりま〜す。

ここまで来れば山頂(代官山)へ着いたものなので精神的に余裕が生まれてきて一種のランナーズハイ状態。そんな中、緩やかではありますが再び悪夢を呼び起こすが如く上り坂がおでまし。薄々気付いてはいたんだけど東京って実は山なんだよね。

これが夏のお散歩となると体力の消耗具合も変わってきそうです。あえてこの夏に汗だくになりながらリベンジするのもありかもしれません。その時はストック持参で参戦します。

そうこうしているうちに代官山の駅が見えてきました。名前に山が入っているだけあって軽い登山をしたような気分になれました。代官山ってそういうことなのか。

今回のお散歩のゴール地点である東横線代官山駅に到着しました。都心から近い登山スポットとして有名な高尾山まで行かなくても代官山で十分トレッキングができる事実に気付くきっかけになりました。ありがとうございます。

中目黒駅からの所要時間はゆっくり歩いて30分弱ほどで都内路線の一駅間にしては割と長く感じました。その分、東京の景色などを楽しみながら登山。いや、散歩ができるので時間に余裕のある方はぜひ一度歩いてみるのもおすすめです。

本日もさんぽたびより(散歩旅日和)でした!